InDesign(インデザイン)のブックファイル
InDesignでページ物を作るとき、ファイルが数多くある場合は、ブックファイルを使用すると便利です。
ブックファイルとは、各ドキュメントファイルを登録して集めたものです。ノンブルを通したい時には「ページ再割り当て」を使用すれば、各ドキュメントファイルを一つ一つ開いてページ番号を設定しなくても、ノンブルが通ります。
これは、訂正作業時にページの増減があった場合など便利です。以前、都道府県ごとにファイル(47ファイル)が分かれている仕事をしたときに大変助かりました。
各ファイル毎に設定していてはミスする確率が高くなりますが、ブックを使えばいちいち確認しなくても良いので効率も上がります。
その他には、スタイルやスウォッチを統一したいときなどに使用しています。「ブックを同期」の機能を使用するとブックに登録してある全てのファイルのスタイルやスウォッチが統一されます。
また、全てを統一するだけではなく、一部のファイルだけ統一することも可能です。この場合は、統一したいファイルだけを選択して「選択したドキュメントを同期」を選べば、選択したものだけ統一されます。
また、目次や索引を抜き出すのにもブック機能を使うと便利です。
FrameMakerのブック機能
アドビにはFrameMakerというソフトがあり、InDesign同様にブック機能があります。InDesignになくて、このFrameMakerにある機能でいいと思うものが実は2つあります。
1つは各ファイルごとにページ数を奇数・偶数に設定できることです(但し白ページが勝手にできてしまいます)。
もう1つは文字の検索・置換がブックに登録してあるもの全て対象にできることです。InDesignでは、開いているドキュメントすべてを横断する検索・置換はできても、ブックを対象にした検索・置換はできないのです。
(世木澤 2005.7.4初出)