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目 次 |
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1.失敗学の導入と実践 |
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2.畑村失敗学とは |
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3.失敗の定義と失敗率計算式 |
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4.失敗率公開の理由 |
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5.2004年の失敗率 |
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6.2005年の失敗率 |
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7.2006年の失敗率 |
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8.2007年最新の失敗率 |
1.失敗学の導入と実践
1)どうして失敗が発生するのか
書籍やカタログ等、DTPによる制作物は一品ごとに仕様が異なり、一見みな同じようで、同じものはひとつとしてありません。全てがオーダーメイドでいちから作り始めることになります。
そしてDTP制作とは、一昔前までは、写植・版下・製版という本来は3人の職人の仕事を一元化して一人のオペレーターが行う仕事です。
ということはオペレータは単なる「パソコンの操作員」ではなく、複数の関連した印刷ノウハウを理解している必要があります。
さらに、制作レイアウトは年々凝る傾向にありますから、ほんのちょっとしたミスが失敗や事故につながるのです。
加えて印刷業は受注産業ですから、常に時間の制約の中で仕事をすることになります。
これに、受注から出荷まで分業で行われるという仕組みに関わるリスクが加わります。
例えば、単行本の新刊を受託したとします。
受けた仕事は営業により会社に持ち込まれると制作(生産管理・業務)部に渡され、部内で段取り(入力・分解・仕様書作成)が行われ、各オペレーターに仕事が配分されます。
そうして出てきた制作物は内校正を経て一時的に完成し、初校のカンプなりゲラとなって、営業が客先へ納品。
この初校出しの工程だけをとっても、営業−制作部−オペレーター−内校正−制作部−営業と、少なくとも4人の手を6回経るわけですから、この間にちょっとした伝達漏れや、勘違いがあるとトラブルが芽を出すのです。
仕事に携わる個々が「ミスの無いように」と意識しても、年間200日・2000時間以上に渡り就業する中で、様々な仕事が、様々なシーンで、内容を変化させつつ動きますから、失敗を「ゼロ」にするということは、至難といえましょう。
2)ではどう防ぐか?
では、このような環境の中でどうすれば失敗が減らせるのでしょうか?
それは、失敗を防ぐ仕組み作りを考えることから始まりました。
2002年、畑村失敗学を本から学び、実証を開始しました。
まず、過去の失敗や事故を洗い出して整理・分類。
同時に失敗や事故による損失金額を洗い出し、期間毎の損失額対売上額比を算出。
これを“失敗損失率”と名付けました。
これ以降の様々な失敗防止活動により、3年後の2006年には失敗損失率を 1/100 以下に減少させることに成功。
2005年10月に当社の失敗防止の取り組みを専門誌で公開。
詳しくは下記のPDFをご覧ください。

DTP現場強化実践講座をまとめた小冊子を無料で差し上げています。詳しくは「資料請求」をご覧下さい。
2.畑村失敗学とは
「失敗学」は工学院大学の畑村洋太郎教授が提唱する、「失敗には法則性があり失敗は未然に防げる」とする学問です。
自らの体験及び世の中で起こる様々な失敗・失敗を分析し体系・知識化しその防止策を具体的に著しています。
当社の「失敗防止対策」も畑村教授の以下の著書がベースになっています。
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失敗学のすすめ
畑村洋太郎 著
講談社文庫 560円 |
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失敗学の法則
畑村洋太郎 著
文春文庫 490円 |
小さな失敗を放置すると「大事故」に成長する
失敗にはハインリッヒの法則がそのまま適用できる。
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頂点に立つ、隠しきれない・取り返しのつかない「大事故」は、もう少しで・ここで気が付かなかったら「あわや大事故」となった「中規模な失敗」を29回繰り返す中から発生します。
そして「中規模な失敗」は日常の300回に及ぶ、失敗の「予兆」とも言える、小さなミスやトラブルに「適切な対処」が出来なかったために発生するのです。
予兆を自覚し適切に対処することにより、失敗が大きくならないように予防し「事故」を防ぎます。そして同じ失敗を防ぐことにより、「損失を軽減させること」が可能となるのです。 |
3.失敗の定義と失敗率計算式
1)失敗の定義
畑村失敗学では「予兆とも言える、小さなミスやトラブルに適切な対処」をすることで事故が未然に防げると言っています。ということは「予兆」を失敗の定義にすれば良いことになります。
ハインリッヒの法則のピラミットでいう底辺の“300”の部分を明らかにして共有することが最も有効な事故予防となるのです。
当社の「失敗の定義」は、
(1)お客様に迷惑をかけてしまった事例(事故未満も含む)
(2)お客様からクレームが入った事例
(3)社内でのミスやトラブル
この3つを失敗と定義し報告を義務付けております。
2)失敗発生率
計算式:
一定の期間内における(1)(2)の失敗案件数÷総扱い案件数=%
例えば期間中に5回の失敗があり、その期間の総受託件数が400点だとすると
5件÷400件=1.25%
期間中に受託した総制作点数の1.25%で失敗が発生したことになります。
4.失敗率公開の理由
■なぜ失敗率を“公開”するのか
インフォルムは、品質を第一に掲げている会社。
では…その品質の良し悪しはどう判断すればいいでしょう?
そもそもプリプレスにおける品質の定義はどのようなものでしょうか?
その定義は…会社や仕事により複数存在するかと考えますが、『事故やトラブルが多い・少ない』は、必須項目に挙げられるのではないでしょうか?
当社では、年間を通して品質改善に努めております。
そしてその改善指標として『失敗率』を、Webサイトで公開しているのです。
5.2004年4月〜2005年3月間の失敗発生率は1.12%
2004年度に最後の失敗が発生したのは2004年12月14日ですが、ここから年度末の3月末日まで事故・トラブルの発生ゼロが続きました。
6.2005年4月〜2006年3月間の失敗発生率は1.04%
7.2006年4月〜2007年3月間の失敗発生率は1.30%
8.2007年4月〜2008年3月の失敗発生率は0.97%
人が仕事をする以上失敗はゼロには出来ませんが、当社ではミスやトラブルを初期段階で察知することにより発生頻度を減らし、失敗や印刷事故がゼロに近付くことを目指しています。 |